地に足をつける(履物と足指&足裏の考察)

最近、体の動きを考えるには足がとても重要だなと改めて思っています。

そもそも、直立した時に体を支えているのは【足の指を含めた】足の裏全体ですし、しっかりバランスを取るには足裏のアーチと足指のグリップが重要になるようです。

足指のグリップ力と足裏のアーチ(外側・内側・前側の3つのアーチ)を取り戻すことで、姿勢を良くすることもできますし、パフォーマンスの向上にも繋がるだろうと思われます。

 

そして、足と靴(履き物)の関係もまた重要です。

個人的には、例えば厚底になっていたりヒールがあるような靴、土ふまずにピッタリくっつくようなインソール、足首が固定されるような履き物はドラムの演奏にはオススメしていません(ドラムに限らずスポーツなどでもそうと思いますが)。

さらには足の指や甲がキツいのも避けたい、つまりなるべく足が自由な状態が好きな僕は、年中ほぼビーチサンダルや雪駄、靴っぽいものが必要な時は医療用のクロックスを履いています(笑)

 

で、足と靴にまつわる話といえば、世界の大物ランナーが頼りにするアイルランドの理学療法士でジェラード・ハートマン博士という方がいるのですが、博士は「シューズを履くのは足にギプスをはめるようなもの」と言って、裸足ランニングを推奨しています。

また、ハーバード大学で教授をつとめる自然人類学者のダニエル・リバーマン博士は「足の故障の原因は靴を履く事にある」と主張し、同様に裸足への回帰を提唱しています。

 

他にも同じ様なことを述べている学者やランナーは結構いらっしゃるのですが、もしかしたらこれらの話は現代人には受け入れにくい面もあるかもしれません。

でも、真理をついている言葉だとも思います。

 

そしてそんな言葉に影響されて、僕も時々、裸足ではないのですが地下足袋で散歩したり山遊びへ出かけたりしています(笑)

裸足ほどではありませんが、地下足袋でも地面を感じたり、地面をつかむような感覚を体感できます。

さらには、今までどれほど靴に頼って歩いていたのかがメッチャわかります(笑)

 

ちなみにハートマン博士は「矯正器具を人に装着させるたびに、存在しなかった問題を新たにつくりだしている」とも言っています。

これは足に限らず、身につけるものや道具の機能が便利になるほど、その分人間の機能が失われていってるかもしれませんね。

 

本当の意味で足の裏全体で体を支えるには、足指のグリップと足裏の3つのアーチがとても重要なポイントになりますが、特に足の指の感覚に関しては多くの人が鈍くなっていてうまく使えていないのが実情のようです。

足の指の感覚を取り戻して、足の指を含む足裏全体で地面に接地することは、足にかかる圧を分散して地面に立つことにもなります。

 

もしや【地に足をつける】とは、つまりこういう事なのかなと。

足指と足裏、改めて見直したいと思います。