【リズムと音符①】Q.16分音符の速さってどれくらいですか? A.速いものもあれば遅いものもあります

ドラム

ども、こんにちは。高インボムです。

そんなこんなで今回は『音符』についてのお話です。

 

ドラムレッスンをしていると、未経験者や初心者の方からの質問で

「どれくらいの速さになったら16分音符なんですか?」

といったものがよくあります。(これってドラム特有みたいですね)

 

これに対して僕は

「テンポにもよるんで、速くても16分じゃない音符もあるし、遅い16分音符もあるんですよ」

なんて答えつつ、リズムや音符やテンポについての色んな説明をしていく事が多いです。

 

他にも『音符』や『リズム』についての質問って色々いただくんですが、

この辺りの事ってドラムはもちろん音楽をする上でとても重要な事でもあるし、理解しておいて損はない事なので、二回に分けて記事にまとめてみようかと思います。

 

まずは音符についての感覚を手っ取り早くつかむために、音符の本来の意味としての説明は次回にして、今回はリズムという観点からお話していこうと思います。

 

 

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声カウントと手拍子で音符を知る

先ほどの例にも出てきた16分音符を理解するために、まずは声でカウントを取りながら手拍子をするという練習(遊び?)をしてみましょう。

音符を理解するための方法は色々ありますが、リズムという観点で考えると『声カウント+手拍子』というのが一番わかりやすくてオススメです。

 

4分音符

まず、一定の速さで『1,2,3,4』と声でカウントを取りながら、その声と同じタイミングで手を叩いてみてください。

※カウントはなるべくゆっくりがオススメです。また、「ワン, ツー, スリー, フォー」とか「いち, に, さん, し」など、数えやすいやり方で大丈夫です。

 

この時、手で叩いているリズムは『4分音符』というものになります。

図で表すと下記のようになります。

 

 

8分音符

では次に、一定の速さで『1,2,3,4』と声でカウントを取りながら、その倍の手拍子をしてみてください。

この時、手で叩いているリズムは『8分音符』になります。

 

 

16分音符

今度は、一定の速さで『1,2,3,4』と声でカウントを取りながら、さっきのさらに倍(=カウントの4倍)で手拍子をしてみてください。(ちょっと難しいですが 汗)

今までの流れでなんとなく想像がつくかもしれませんが、この時に手で叩いているリズムが『16分音符』になります。

 

 

 

まとめると、こんな感じです↓

 

 

 

リズム・エクササイズ

というわけで、声カウントと手拍子を使って『4分音符』『8分音符』『16分音符』という三種類の音符について解説しました。

この三種類の音符について、もう少し理解を深めるために次のような練習をやってみましょう。

 

なんだか音符がいっぱい書かれた図が出てきちゃいましたが(汗)、先ほどお伝えした『4分音符』『8分音符』『16分音符』の連打を、一かたまり(一小節といいます)ずつ繋げたものです。(この場合は合計四小節になっています)

これまた一定の速さで『1,2,3,4, 1,2,3,4, 〜』と声でカウントを取り続けながら、それぞれの音符を手拍子で叩いてみてください。

 

わかりにくい場合は、次の図を参考にしてみてください。

 

で、良ければ何度か練習してみて欲しいのですが、その際に、『ゆっくりカウントする回』と『速くカウントする回』という風に、カウントの速さを変えて練習してみてください。

※ちなみに超ザックリな説明をすると、この『カウントの速さ』というのが『テンポ(BPM)』というものになるのですが、その辺の話はまた今度…。

 

カウントを速く取ると、手で叩いているそれぞれの音符(4分・8分・16分)も速くなりますし、

カウントを遅く取ると、それぞれの音符も遅くなります。

 

要するに、

カウントを速く取れば(=テンポが速ければ)、4分音符や8分音符でも叩くスピードは速くなりますし、

遅いカウントにすると(=テンポを遅くすると)、16分音符でも叩くスピードそのものは遅いものになります。

 

つまりは

4分音符や8分音符や16分音符の違いっていうのは、手を叩く速さそのものは関係ない

ということです。

 

これが今回の記事の冒頭で言っていた

「速くても16分じゃない音符もあるし、遅い16分音符もある」

っていうことにも繋がるのですが、理屈でわからなくてもまずは感覚でなんとなく感じ取っていただければ大丈夫です。

 

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音符の違い=長さの違い

それぞれの音符の違いというのは速さで決まっているのではない、とお伝えしました。

では、何がそれぞれの音符の違いを決めているのか?

 

それは

『速さ』ではなく『長さ』

になります。

 

図で解説すると、次のようになります。

 

 

ちょっと算数のような話になりますが、仮に4分音符を基準とした時、8分音符はその半分の長さ、16分音符は8分音符のさらに半分(=4分音符の1/4)の長さ、になります。

音符を理解する上で、この『長さ』という考え方がとても重要になります。

※4分、8分、16分というそれぞれの音符の意味から考えると、全音符や2分音符などの説明から必要になるのですが、今回は省略しています。

 

繰り返しになりますが、

4分音符や8分音符や16分音符の違いとは、『速さの違い』ではなく『長さの違い』

ということです。

 

ちなみにドラムをやっていると、ロックやポップスでは『8ビート』や『16ビート』というリズムの名前をよく耳にすると思いますが、これもザックリ簡単に言ってしまうと

『8ビート=8分音符が基本単位となっているリズム』

『16ビート=16分音符が基本単位となっているリズム』

ということで、やはり曲の速さは関係ありません。

 

8ビートの曲にも速いものから遅いものまで色々ありますし、16ビートの曲も同様です。

 

 

まとめ

というわけで、ザックリとですが音符について、リズムという観点から4分音符、8分音符、16分音符について解説してみました。

言葉で説明すると何だかややこしくなるのですが、まずは音符の違いを決めているのは『速さ』ではなく『長さ』ということと、4分・8分・16分それぞれの音の長さの関係を感覚的に掴んでもらえたら幸いです。

 

もちろん、音符の種類はこれだけではないし、途中の注釈にも書きましたがそれぞれの音符の意味から考えるなら全音符や2分音符から理解することが必要であったり、さらには休符というものもあるのですが、その辺の話はまた次回書いていこうと思います。

 

てなわけで、本日はこれにて。

サラバオヤスミマタアシタ!

 

 

(今回の図解まとめ↓)