ども、こんにちは。高インボムです。
先日、レッスンで心理学やメンタルの話になったり、ツイッターでもそんなことを書いたりしたので、こちらのブログにもそういった話を書いてみようかと思います。
自己肯定は「筋肉」、自己受容は「骨格」
近年、ビジネス書や自己啓発書なんかで「自己肯定感」っていうものが取り上げられることがありますよね。
もっと言うと、自己肯定感「だけ」が取り上げられたりしていますが、僕はこれは少し危険なんじゃないかな?と思っています。
そして、例えばメンタルに関する不調とか病とか、あとは何なら社会の様々な問題も、もしかしたらこれが原因ってことが結構あるんじゃないかな?と思うことがあります。
僕が好きなアドラー心理学にも通じるんですが、心理学では「自己肯定」と同じように大事な概念で「自己受容」っていうものがあるんですね。
で、僕はこれをカラダに例えて、自己肯定を「筋肉」、そして自己受容を「骨格」、といった表現で説明しています。
何が言いたいかというと、カラダにとっては骨格が全ての土台になるのと同じように、心にとっては自己受容が土台になるんですね。
例えば、トレーニングをして筋肉量を増やしても骨格がそれを支えきれなければちょっとしたことでケガをする頻度は増えるし、ケガの度合いも大きくなりますよね。
心もそれと同じで、自己肯定感だけを上げても自己受容の度合いが低いと何かのきっかけでメンタルがやられる頻度が増えたりもするし、さらには自己肯定と自己受容の差が大きいほどそのダメージも大きくなってしまいます。
まずは受け入れる
自己肯定というのは言ってみれば「ポジティブに持っていく力」とも言えて、それに対して自己受容は「ネガティブを受け入れる器」って感じですね。
で、それぞれ男性性や女性性とも関係してきます。
スピリチュアルな話が好きで、性エネルギーの話をご存知の方は、自己肯定を男性性、自己受容を女性性と捉えてもらってもイイかと思います。
「自己肯定はポジティブに持っていく力」って言いましたが、もっと言うと「ネガティブなものをポジティブに持っていく力」とも言えて、それって言い換えるとネガティブの否定にもなるんですよね。
言葉は肯定だけど、その中身はある種の否定の力となっているわけです。
また、ネガティブを無視してポジティブになろうとするのは自分の心や感覚に嘘をつくことでもあるので、やはり健全とは言えません。
先ほど、自己肯定を筋肉、自己受容を骨格に例えましたが、自己受容がないまま自己肯定だけを身に付けようとするのは、骨格が出来上がっていないのに筋肉だけを増やそうとする感じで、メンタルにとってかなり危険じゃないかと思います。
というわけで、無理にポジティブになるよりも、まずはネガティブを受け入れることが大事。
ネガティブもポジティブも受け入れる器である自己受容がまずは大切、というわけです。
一人で趣味に没頭している時間は大切
では、自己受容ってどうしたらできるんだろうか?ってことになり、色んな方法があると思いますが、まずはやっぱり「好きなことをする」「楽しいことをする」ってのがベタですが効果的なんじゃないかなと。
で、さらに言うと、「一人で完結できて、受動的ではなく能動的なもので、結果に関係なくその行為自体が楽しめるもの」が良いのではないかと思います。
要するに「一人でできる趣味を楽しむ」という感じですが、自己受容とはありのままの自分を受け入れるということで、それは「自分との関係性を良くすること」とも言えるので、一人で楽しいことに夢中になって没頭している時間というのは、自己受容の形成にとても大事な気がします。
心理学的にも、楽しいことをやってイイ気分で過ごす、イイ気分で過ごしている時間を長くする(=楽しいことに没頭してる)っていうのは心の健康に良いとされているようです。
また、趣味を楽しんでいる時間って心身がリラックスしていることが多いと思うのですが、自己肯定と自己受容の話でいうと、どちらかと言えば自己肯定は緊張なのに対し、自己受容はリラックスになるので、リラックスをして体も心も緩んだ状態でいるっていうのは結構大事かもしれません。
ちなみに僕、時々一人で山に遊びに行くんですが、これは心身の健康にとってなかなかイイんじゃないかなぁと思っています。
自然の中で過ごすというのは、自分で自分の身体を動かすという能動的な側面もありながら気持ちがリフレッシュされて心のリラックスに繋がる側面もあるので、自然を感じられる場所に行ったりそういう場所で遊ぶっていうのは、個人的に結構オススメです。
人それぞれ色んな方法があると思いますし、僕も色々と探したり試したりしてみようと思います。
というわけで、近年「自己肯定感を高めましょう」という話を見聞きすることが多いですが、「自己肯定も大事だけどその前にまずは自己受容が大切ですよ」というお話でした。
僕自身もこれら全部を体現できてるわけじゃありませんが、こういったことを少しずつ学んだりしながら、日々の生活や仕事に取り入れていっています。
良ければどうぞお試しあれ。
では、本日はこの辺で。
サラバオヤスミマタアシタ!