ゆっくりな動作で練習して、更なる上達を!

ドラム

ども、こんにちは。高インボムです。

そんなこんなでドラムの練習方法にも色々なものがありますが、もし普段の練習に飽きたりメニューがマンネリ化してきたら、一度『ゆっくりな動作で練習する』というのを試してみてはいかがでしょうか。

特に、今やっている事の精度を上げたい場合や、ある程度のパターンは出来るようになってきたけどそこからなかなか上達しないな〜といった悩みがある場合には、ゆっくりな動作で練習をすることはとてもオススメです。

 

で、ゆっくりな動作で練習する事のメリットを、今回は身体操作の観点からいくつか挙げてみようかと思います。

 

 

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身体の分離

身体操作の観点で考えると、スムーズな演奏をするためには身体がうまく連動する事が必要です。

そして、身体がうまく連動するためには、まずは身体の各部位がどれだけ分離できているかが重要になります。

ダンスでいうアイソレーションや武術でいう割体と同じで、要するに身体の各部位の分離/独立性が、全身を上手く操る上での重要項目になるわけですね。

うまく身体の各部位の分離ができていると、また、その精度が高いほど、それらを統合した時に全体としてスムーズな動作にしていきやすいわけですが、ゆっくりとした動作で練習すると身体の分離を確認しやすくなりますし、その感覚を養う上でも効果的です。

 

 

順番に動かす

身体の動きは常に全身が影響しあっています。

身体がうまく連動するためには、身体の各部位の分離のほか、分離された各部位を順番に動かすというのも重要になります。

これはコンサート会場の『ウェーブ』を想起してもらうとわかりやすいと思います。

ウェーブは、観客一人一人が順番に立ったり座ったりすることで客席全体が文字通り波打ってるように見えるパフォーマンスですが、この波の動きというのは観客一人一人が順番に動くから成り立つわけです。

もし各々が順番を無視して勝手に動いてしまっては、ウェーブ(波の動き)にはなりません。

身体の連動も波の動きと同様で、分離された各パーツが順番に動くことで全身のスムーズに繋がった動きとなります。

ゆっくりな動作は、身体の各部位が順番に動いているかの確認をしやすく、またその練習にも向いています。

 

 

根元側から動かす

先程の『順番に動かす』に関連する事ですが、身体操作では基本的には身体を根元側から動かすというのが大切になります。

根元側から末端側に向かって波の動きを伝える事で全身がスムーズに動き、逆に、末端側から動くと力の逆流や干渉が起こってぎこちない動きになったり身体にブレーキがかかる事があります。

この点に関しては例外もあるのですが、全身の連動を考えるなら基本的には身体を根元側から動かすというのがポイントになり、これまたゆっくりな動作での練習は、その確認や習得にも効果的です。

 

 

まとめ

というわけで、今回は『ゆっくりな動作で練習する』というテーマで書いてきました。

ドラムに限らず楽器の練習において『ゆっくりな動作で練習をすることの大切さ』を説く人は多く、僕もその一人ですが、ある程度以上の上達を目指すのであれば動きのスムーズさや精度を高める必要があり、そのためには『ゆっくり出来る事』はとても大切だなと思います。

 

また、今回は身体操作の観点からゆっくり練習することのメリットや効果を述べましたが、演奏においては音やリズムも大切な要素ですので、そういった部分についても意識してもらうとより良く上達していけるかと思います。

 

良ければ是非一度『ゆっくりな動作で練習する』というのを取り入れてみてほしいと思います。

今やっている事の質や精度が高まって、演奏能力の更なる向上に繋がると思います。

 

では、本日はこれにて。

サラバオヤスミマタアシタ!