ども、こんにちは。高インボムです。
そんなこんなでドラムや楽器の演奏はもちろん、直立して身体活動を行う人間にとって多彩な役割を果たす身体の部位、腕。
その腕ですが、どこからどこまでのことを指すのかご存知でしょうか?
もしくは、腕の根元はどこだと思われるでしょうか?
鎖骨&肩甲骨から先が腕
どこからどこまでが腕なのか。
見た目としては、肩あたりで腕と胴体に分かれるように見えるので、肩の関節が腕の根元で、そこから先が腕だと思われる事が多いです。
しかし、骨格的には肩関節に付随する鎖骨と肩甲骨も腕と捉えるんですね。
つまり、「鎖骨&肩甲骨から先が腕」ということになります。
ちなみに、専門的には鎖骨&肩甲骨から手先までのことを『上肢』と呼びます(ついでに言うと、大腿骨から足先までを『下肢』と呼びます)。
腕の根元は肩ではなく胸
では、腕(上肢)の根元はどこなのか。
まず、腕は鎖骨と肩甲骨によって胸郭を挟むようにして体幹部と繋がっています。
ということは、その二つの骨が接している部分が腕の根元だということになります。
ただ、肩甲骨は体幹部の骨格とは構造的な関節を形成していません(※機能的関節にはなっている)。
一方の鎖骨は、胸の中心である胸骨と繋がって関節を形成しています(胸鎖関節)。
というわけで、鎖骨と胸骨の繋ぎ目である『胸鎖関節』が上肢と体幹部を繋ぐ唯一の関節となります。
つまり、「腕の根元は胸」と言えるわけですね。
ここまでの話を図にするとこんな感じです。

腕をスムーズに動かすためには胸が重要
鎖骨や肩甲骨も腕であるということと、その二つの骨は胸郭を挟むようにして成り立っているということ。
そして、鎖骨の先は胸の中心である胸骨に繋がっている=腕の根元は胸ということで、腕がスムーズに動くためには胸まわりとの連動が大切になります。
具体的には、胸まわりがうまく脱力できていることや細やかな動きを作り出せる状態になっていることが、腕の動きにおいても重要になってきます。
実際にミュージシャンでもアスリートでも、腕の使い方が上手な人を観察すると、その動きの多くは胸や背中から始まっていることがわかると思います。
逆に、胸まわりが固いと、腕の動きもスムーズにいかなくなります。
まとめ
というわけで、今回は腕はどこからどこまでか?腕の根元はどこなのか?というテーマで書いてきました。
まずは、
・腕(上肢)は、肩から先ではなく、鎖骨&肩甲骨から先。
・上肢と体幹部の接点は胸鎖関節、つまり腕の根元は胸。
という、腕についてのこの二つの認識は、ドラミングにおいてもその他の身体操作においてもとても重要になるので、良ければ是非知っておいてほしいと思います。
そして、この認識を踏まえて、次のブログでは胸の動きについて探っていきたいと思います。
では、本日はこれにて。
サラバオヤスミマタアシタ!
・腕(上肢)は、肩から先ではなく、鎖骨&肩甲骨から先。
・上肢と体幹部の接点は胸鎖関節、つまり腕の根元は胸。