パラディドルを4つのストローク理論で考える

アクセントを交えたスティックワークを解説するとき。

トラディショナルな定義では
アクセントをスティックの振り幅(高さ)でコントロールし、
その軌道やポジションの違いによって
次の4つのストロークに分類する事が一般的です。

 

・フルストローク
・ダウンストローク
・タップストローク
・アップストローク

 

このうちフルストロークとダウンストロークは
高さを付けて振る(振り幅:大)ことでアクセントがつき、
タップストロークとアップストロークは
高さを付けずに振る(振り幅:小)のでノーアクセント
のストロークとなります。

また、ショット後のスティックの軌道は
フルとアップがハイポジションへ移動
(なのでその次のストロークはアクセント系)、
ダウンとタップはローポジション
(その次のストロークはノーアクセント系)、
となります。

 

この4つのストローク、
アクセントをコントロールするのに
重要な要素の一つですが、
パラディドルはそれらを組み合わせた技ともいえるのです。

例えばシングルパラディドル。
そのアクセントと手順を
4つのストローク理論から考えてみると、
RLRR/LRLLという手順はそれぞれ
ダウン・アップ・タップ・タップの組み合わせ
と捉える事もできます。

こう考えると、
パラディドルはスティックコントロールの基礎練習としても
有効と言えそうです。

 

ちなみにモーラー奏法ではポップ・タップ・アップという
3つストロークによる定義がなされていますが、
これらは上記で書いた4つのストロークとは
また別の解釈になります。

一般的な4つのストローク(フル・ダウン・タップ・アップ)は
スティックの軌道やポジションに着目した理論ですが、
モーラー奏法での3つのストローク(ポップ・タップ・アップ)は
腕の軌道やポジションを表したものになります。

このモーラー奏法における3つのストロークについては
また改めて解説していきたいと思います。