『立ち方』と『歩き方』を改善するとパフォーマンスが向上する!? -日常生活での姿勢や動作を見直すメリット-

カラダ

ども、こんにちは。高インボムです。

そんなこんなでドラムのモーラー奏法をきっかけに身体操作の研究にハマって十数年。

まだまだ体現できない事は山ほどありますが、それでも若い頃より今の方が動きが良くなっていて、その理解も少しずつ深まっているように自分で感じています。

 

その中で改めて思うのが、身体操作のことを突き詰めていくと、まずは『立ち方』と『歩き方』が大事ってことに行き着くんですね。

 

立ち方(姿勢)=バランス、脱力、重心

歩き方(全身の動作)=普段のカラダの使い方の表れ

ということで、この二つに身体操作の基本が全て含まれていると言えます。

 

 

 

で、立ち方と歩き方に身体操作の基本が全て含まれているとしたら、それは普段の生活における姿勢やカラダの使い方が楽器演奏などのパフォーマンスの質に関係するという事でもあり、実際に事あるごとにそのように思います。

例えば、ドラムを叩く時に姿勢が崩れやすい人や力を抜こうと思っても力んでしまう人は、普段の姿勢や動きの中にも何かしらの偏りや力み癖がある事が多いように思います。

 

これ、考えてみれば当たり前の話なんですが、普段から力んでいる人が楽器を演奏する時だけリラックスできる事は多分ないし、普段から姿勢が崩れている人が楽器を演奏する時だけ姿勢を正せる事もほぼないと思うんですよね。

逆に、演奏中にうまく姿勢が取れている人やスムーズにカラダを使えている人は、普段の姿勢もバランスが良くて常にリラックスできていたり、歩き方がキレイでスムーズだったりする傾向を感じます。(もちろん演奏技術そのものについては練習が必要になりますが)

 

 

「ハイレベルなパフォーマンスをする一流のアスリートに猫背の人なんてまずいない」という話を時々するのですが、アスリートのような激しいカラダの使い方をするわけではなくても、楽器の演奏も全身を使っておこないます。

そして、誰もが普段の生活の中で行なっている全身動作が『歩く』事であり、また、歩くためにはまず『立つ』事が必要です。

で、上手に立つというのは「脱力とバランスで姿勢を作る」という事で、それができると全身がうまく連動するための準備ができた状態になります。

そうなると、上手に歩く、つまり「全身を連動させてスムーズにカラダを動かす」事も可能になり、ひいては楽器演奏などのパフォーマンスの質(パフォーマンス時における動きの質)も向上する、というわけです。

 

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そんなこんなで、パフォーマンスの向上を目指すのであれば、実技的な練習以外に、

日常生活における姿勢や歩き方を見直すことはとても大切でメリットも大きい

と感じる今日この頃。

姿勢や歩き方ってその気になればいつでもどこでも意識できる事なので、これらに取り組むだけでパフォーマンスの向上が期待できるのであれば、とてもお得な方法だと言えますね。

また、姿勢に関してはメンタルと関係する部分もあるので、そう言った意味でも取り組む価値があると思います。

 

姿勢や歩き方に関するノウハウは、専門家の方々によって本やYouTubeなどで多く紹介されていますし、もし実技練習で行き詰まってしまった場合は(もしくはそうではなくとも)、それらのノウハウを参考にこういった身体操作の基本部分を見直してみるのも良いんじゃないかと思います。

僕も日々の生活の中で精進していきます。

 

では、本日はこれにて。

サラバオヤスミマタアシタ!

 

 

 

P.S.

ウチのレッスンでおこなっている姿勢に関するお話をいくつか紹介します。

 

①背骨を上下に伸ばす

人の背骨は通常、横から見ると緩やかなS字カーブ(生理的湾曲)を描いていますが、姿勢が崩れている方はこれが極端なカーブになっている場合が多いです。

例えば、反り腰の方は腰椎が極端な前湾になっていたり、猫背の方は胸椎が極端な後湾になっていたり。

そのような自覚がある方は、下の図を参考に背骨のカーブを伸ばすようにしてもらうと姿勢改善の一助になるかと思います。

 

②座位での姿勢改善方法

椅子に座った時に腰が落ちて姿勢が崩れてしまう場合、以下の動画のように、股関節からの前屈と起き上がりの動作を何度か繰り返してみると、胸が開かれるのと同時に骨盤が立ってキレイに座りやすくなります。

 

他にも色々あるので、興味ある方はレッスン時に直接お尋ねください。

 

 

P.S.2

本文の中で「楽器の演奏も全身を使って行なう」と書きましたが、これは単にドラムが四肢を使って演奏するものだからというわけではなく、ギターもピアノも管楽器も、もちろん歌も、上手いミュージシャンほど(本人が意識しているかどうかは別として)全身を使ってそのパフォーマンスをしています。

一見手先だけでやっているように見える動作でも、その元を辿るとカラダの根本側の微細な動きが関係している事が多く、多彩な表現をしようとするほど体幹部の緩みや全身の連動が大事になるので、手先足先だけではなく全身で演奏するという感覚も大切にしてもらうとさらに良いかなと思います。