身体操作とアドラー心理学の共通理論 -分離がスタート、目指すは調和-
身体を分離させて動かす事が出来たら、今度は各部位の動きを繋げて統合していくことで全身をよりスムーズで機能的に使えるようになるわけですが、先程と同様に考えるとこれはアドラー心理学の『共同体感覚』にあたるとも言えます。共同体感覚とは『他者と繋がり調和した社会を形成すること、そしてそれが人としての幸せに繋がる』という概念ですね。アドラー心理学では、対人関係の最終目標は『共同体感覚』だと考え、その入口として『課題の分離』があるとされますが、身体の各部位を個別の人物、全身を人間社会、という風に置き換えて考えていくと身体操作も全く同じだな〜と思えてきます。全身がうまく調和して繋がることで高度な身体操作が可能になりますが、そのためには身体の各部位を分離してそれぞれ独立した動きができる必要がある、という感じですね。さらにそのためには、姿勢や脱力など『カラダのあり方』がとても重要になるのですが、これもアドラー心理学に置き換えると『ライフスタイル(≒心のあり方)』という概念になるかなと思います。