ども、こんにちは。高インボムです。
そんなこんなでこの1ヶ月半ほど行なっていた自宅リビングの防音工事が終わり、ついにスタジオが完成しました。
自宅に本格的なスタジオを作りたいと話が出てきたのは、緊急事態宣言が発令された4月〜5月のこと。
夫婦ともに仕事がほとんど無くなったのもあって、毎日のんびり過ごしながら色んな会話をする中で、二人に共通する一つの願望が見えてきました。
「自由に気兼ねなく音を出せる環境がほしい」
これまで自宅のリビングにDIYでできる範囲の防音を施してサロンとしていましたが、生ドラムや管楽器を全力で演奏できるまでにはもちろん至っていなくて。
外に出ることも多かった日常ではそれで十分でしたが、演奏の仕事がほとんど無くなり、街のスタジオも閉店するという状態になったことで、自分たちの望みが明確になってきました。
「このリビングを、本格的な防音工事をして音楽スタジオにしよう!」
二人でそう決めてからはメチャメチャ早かった。
まずは防音業者に連絡を取るところから始まるわけですが、実はこの決断をした時、アテというか思い当たることがありまして。
今年の2月、長年お世話になっているボーカリスト中野さんと飲んだ時に、ある人を紹介してもらったんですね。
中野さんの関西時代の音楽仲間で、今はYSC Planningという会社を経営されている瀬脇さんという方。
どんな事業をしているのかというと、なんと防音工事を専門にしていて、大阪の会社でありながら関西に限らず全国あちこちのお店から個人宅まで施工をしていて、僕の知っているライヴハウスや音楽スタジオも多数手がけている会社でした。
この飲みの日の帰り、「良ければ将来スタジオ作る時はお願いします!」なんて言いながら解散したけど、まさかこんなにすぐに連絡を取ることになるとは。
というわけで、早速瀬脇さんに電話をして、施工はYSC Planningさんに依頼することに決まりました。
人のご縁に感謝…!
5月〜6月にかけて瀬脇さんと打ち合わせを重ね、その中でこちらの予算や希望に応えたプランを提案してもらい、6月末から工事開始という運びになりました。
ちなみに工事がスタートするにあたり室内を空っぽにしておく必要があるので、DIYで取り入れていた防音材なども急遽処分することになったのですが、
ツイッターで引き取り手を求めたところ、ドラマー仲間のシュウゴ君が引き取ってくれることになり、さらに彼の自作ブランド『TiGARAGE』のレザー製品と交換してもらいました(しかも既製品ではなく新たに作ってもらいました)。
作ってもらったレザーアイテムは今も愛用させてもらっています。ありがたや…!
というわけで、室内の片付けも無事に終わり、いざ防音工事スタート。
まずは床を全て剥がすところから。

当初、床下の状況次第で工事の工程が大きく変わるかもしれないと聞いていて、フラットに近い状況ならその後の工程もスムーズに進むが、そこそこの築年数で過去に何度もリフォームされてきた建物ってのもあり実際にあけてみないとわからないとのことで。
で、実際に床を全部剥がしてみたら、、、

どうやら昔リフォームされた際のコンクリートの余分な基礎が残っていたり謎の配管が通っていたりと、想定していた中で一番難航するケースだったようで(汗)
それでも職人の方々が毎日丁寧な作業を進めてくださり、少しずつ床下の状況が整っていきます。

さらには、通常は一回というコンクリートの流し込みも二回していただきまして。


下地が整ったところで、今度は柱や壁の組み立てが始まります。

壁が何層にも施され、部屋の内側に部屋が作られていくような感じ。

ここからは、この『部屋 in 部屋』の中で工事が進んでいきます。
現場監督の広瀬さんや日々の作業をしてくださった職人の皆さん、特に雨の日も晴れの日も毎日来ていただいた笹田さんと伊藤さん、ありがとうございます。
その後も工事は順調に進み、いよいよドアが取り付けられました。
外側は木製の防音ドア。

内側は遮音性能の高い金属製の防音ドア。
なんだか重厚感があります、というか実際メチャ重いです(笑)。

鉄の防音ドアに塗装がなされ、壁や天井に吸音材が貼られ、スタジオの全貌が見えてきました。
あとは換気扇とエアコンの設置を残すのみ。

そしてエアコンと換気扇も取り付けられ、最終の音チェックも終わり、ついに完成…!

色んなタイミングと想いと幸運が重なって完成した自宅スタジオ。
ただ外に音が漏れないだけでなく、楽器を演奏した時の音の鳴りやこの空間での居心地の良さも含めて、夫婦ともにメチャメチャ気に入っております。
気に入りすぎて、気がつけばスタジオにずっと居座ってます(笑)。
このためにあれやこれやと手放したけど、本当に良かったと思っています。
そして今回、色んなご縁が繋がって自宅スタジオの実現に至りました。
全てのご縁にただただ感謝。本当にありがとうございます。
スクールとしてはレッスンを行なうのがメインになりますが、この場所には色々な可能性を感じています。
諸々落ち着いたら是非皆さんに遊びにきてほしいです。
そんなこんなで本日はこれにて。
サラバオヤスミマタアシタ!